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平成22年度冬学期(後期)講義・実験実習内容

〔講義〕 先端光科学講義II
開講時期: 冬学期(後期、10〜1月) 月曜日2時限(10:15〜11:45)
教室: 東京大学本郷キャンパス 理学部化学本館5階講堂
日付 タイトル
担当
内容
10/4(月) ガイダンス
10/18(月)

ハイテクを支えるものづくり
シグマ光機株式会社 近藤洋介、多幡能徳、野崎喜敬

光源、位置制御、光学部品などのユニットは、目的に応じた形で組み合わされることによって、最先端アプリケーションシステムの構築に応用されている。個々の構成要素がいかに組み合わされて、最新システムが構成されているかを学ぶ。
10/25(月)

回折光学からナノ光学まで
キヤノン株式会社 山田朋宏

格子干渉計測技術(ナノ計測)、超解像リソグラフィ技術や近接場光リソグラフィ技術(ナノ加工)、色収差補正の望遠レンズや偏光素子(ナノ光学素子)について、基本動作原理と産業応用の実例について解説する。
11/8(月)

偏光板に見る分子配向技術
三菱化学株式会社・株式会社三菱化学科学技術研究センター 
長谷川 龍一

LCDで用いられる偏光板を題材として、高分子の延伸、液晶の塗布による分子配向技術を学ぶ。偏光特性、配向性を表す指標や高分子、液晶の配向性を制御する因子を解説する。(分子配向とその応用/・高分子の配向秩序と光学性能/リオトロピック液晶の配向秩序)
11/15(月)

バイオセンサのフォトニクス
富士フイルム株式会社 納谷昌之

ナノフォトニクス技術を用いたバイオセンサの原理、およびバイオセンサ関連機器について学ぶ。今後のシステム構築には欠かせない光技術、材料技術について解説する。
11/29(月)

最新LEDの特性とその応用
日亜化学工業株式会社 板東完治

LEDは、高効率・長寿命・低環境負荷の省エネ光源として注目されている。本講義では、最新のLEDについて性能や開発動向を解説し、身近なLEDの応用製品について紹介する。
12/ 6(月)

先端光科学におけるフーリエ光学応用
慶應義塾大学大学院理工学研究科 神成文彦

フェムト秒レーザーのような広帯域光パルスの応用においては,時間域と周波数域のフーリエ変換が様々な用途に応用される。本講義では,フーリエ光学を用い た,パルス波形整形,パルス波形計測,2光子励起スペクトル計測,CARS,光コヒーレンストモグラフィ,などの原理と応用を学ぶ。
12/13(月)

フェムト秒ファイバーレーザー
アイシン精機株式会社 大竹秀幸

フェムト秒パルス発生とファイバーレーザーの基礎、そしてファイバー中の非線形効果を学び、フェムト秒ファイバーレーザーとその最新の応用について学ぶ。
1/17(月)

フェムト秒レーザーパルスによる「白色」光発生原理とその応用
日本電信電話株式会社 物性科学基礎研究所 中野秀俊

フェムト秒レーザパルスを種として、物質との非線形な相互作用を介して広い波長帯にわたる電磁波を発生させることができる。本講義では、フェムト秒レーザパルスから1オクターブ近いスペクトル幅を有する「白色」光を発生させる技術の原理、ならびに得られた白色光の応用技術を解説する。また、レーザ光を扱う際の安全対策の基礎も併せて学ぶ。
1/24(月)

生体分子を観る!測る!
オリンパス株式会社 橋本 武

形態から生体内分子の機能や相互作用の観測へ、21世紀の医療・ライフサイエンスの発展を支えるイメージング機器は、大きくその役割を変えようとしている。その背景にある技術は何なのか?本講義ではその一端を、顕微鏡分野を中心に、レーザ技術との関連を含めて概説する。
1/31(月)

レーザを用いた構造材の保全・検査技術
株式会社 東芝 三浦崇広

大学では学ぶ機会の少ない一般構造材へのレーザ応用技術(レーザ超音波探傷、レーザ溶接、レーザピーニング)の概要を解説する。 特に非接触計測が可能なレーザ超音波を用いた検査技術に関して、その原理および 一般産業に適用する際の課題とその解決方法について説明する。

〔実験実習〕 先端光科学実験実習U
開講時期: 冬学期(後期、10〜2月) 火・水・木曜日 3・4・5時限(13:00〜18:00)
教室: 東京大学本郷キャンパス 理学部化学本館地階1003号室 (03-5841-0268)
日付 タイトル
内容
10/4(月) ガイダンス

10/19(火)
20(水),
21(木)

光学デバイスの取り扱い、光学応用システムによる加工・評価
シグマ光機株式会社 近藤洋介、多幡能徳、野崎喜敬

基本的な光学特性である干渉、偏光、回折、屈折、反射などを理解するため、干渉計や投影光学系、エリプソメータなどの光学系を組み、配置や調整方法、光学素子・光学部品の取り扱いについて学ぶ。自分の目で見、自分の手で操作すると言う体験によって理解を深めると同時に、理論を実現化する際に注意すべき箇所や部品の性能による影響などを認識する。また、レーザー加工機を実際に使用し、シリコン基板等の加工および評価を行う。(10名)

10/26(火),
27(水),
28(木)

ナノ光計測制御
キヤノン株式会社 黒田 亮、山田朋宏

回折光学素子にレーザー光を照射し、回折光を合成・干渉させその強度を計測する。回折格子にピエゾ素子を取り付け微動させると、微動距離に応じて干渉光強度が周期的に変化する。逆に干渉光強度の変化からナノメートルレベルの微動距離量を計測することができる。個別の光学部品や電気部品を組み合わせて計測系を製作し、ナノメートルレベルの精度で所望の位置に固定・移動等の位置制御が可能であることを確認する。(6名)

11/9(火),
10(水),
11(木)

偏光板を作る
三菱化学株式会社・株式会社三菱化学科学技術研究センター 
長谷川 龍一

高分子の染色・延伸、および液晶性色素溶液の塗布を行い、偏光性を実感する。配向性を変えたサンプルの偏光性能を測定し、理論と比較することで、実際の分子の廃校における課題を理解する。(水溶性色素によるPVAの染色、延伸実験/クロモニック液晶の薄膜塗布実験/偏光性能測定と理論との比較) (6名)

11/16(火)
17(水),
18(木)

SPRバイオセンサを作ってみよう
富士フイルム株式会社 納谷昌之、安田英紀

ナノフォトニクスを用いるバイオセンサとして代表的な、「表面プラズモン共鳴(SPR)センサ」の実験を行う。ブレッドボード上で光学系組み立て、調整を行うことで、全反射やSPRの原理を理解する。さらに、身近なサンプル(ジュース、コーラなど)のSPR信号を実測し、この技術の有用性を体験する。(6名)

11/30(火),
1(水),
2(木) 

LEDを使った半導体特性の評価実習
日亜化学工業株式会社 板東完治、炭谷直文、石田幸平、榊原友士

LEDは照明、車、ディスプレイ、携帯機器、など様々な分野で使われている。これら実際の市販製品を利用してLEDの特性評価を行い、半導体素子であるLEDについての理解を深める。(6名)

12/7 (火),
8(水),
9(木)

フェムト秒レーザ波形整形と周波数域干渉波形計測
慶應義塾大学 先導研究センター 大石 裕

液晶光変調器を用いたフーリエ波形整形器を実際に組立,整形された波形を周波数干渉によって計測する実験を行う。(6名)

12/14(火),
15(水),
16(木)

フェムト秒ファイバーレーザーを用いたモードロックと非線形効果の観測
アイシン精機株式会社 大竹秀幸、太田道春、高柳 順、堀 喬

フェムト秒ファイバーレーザーを用いて、モードロックされた状態でのパルス列、スペクトルをリアルタイムで計測し、その動作特性について学ぶ。ファイバーの融着装置を用いて、レーザーの出力ファイバーに様々なファイバーを融着し、ラマン効果等の非線型効果を観測する。(5名)

1/18(火),
19(水),
20(木)

フェムト秒レーザパルスによる「白色」光発生技術
日本電信電話株式会社 物性科学基礎研究所 
中野秀俊、石澤 淳、加藤景子

フェムト秒レーザパルスを石英光ファイバ中の狭い空間に閉じ込めて伝搬させることで、非線形な相互作用を介して広い波長帯にわたる電磁波を発生させることができる。本実習では、1オクターブ近いスペクトル幅を有する「白色」光の発生に挑戦し、物質との非線形現象を体験実習する。また、レーザ光を扱う際の安全対策の基礎も学ぶ。(6名)

1/25 (火),
26(水),
27(木)

生体分子を観る!測る!
オリンパス株式会社 橋本 武、杉山 崇、瀧本真一 

レーザ走査型顕微鏡は、生体内分子を観て測る機器として、今やガンを初めとする疾病研究など、生命現象の解明を続ける基礎研究者達必携のツールとなってい る。本実習では、実際に無色透明な細胞内オルガネラを蛍光色素標識し、さらにレーザ走査型顕微鏡を操作して3次元観察する、一連のバイオロジー研究の基礎 に取り組んでもらう。(6名)

2/1(火)
2(水)
3(木)

レーザ超音波法による計測・検査実習
株式会社 東芝 三浦崇広

レーザ照射により物質に超音波を励起し、その超音波をレーザ干渉計にて計測するレーザ超音波法の実習を行う。光学系の調整方法や、干渉計の違いによる超音波の検出性の違いなどを学び、レーザ干渉計測技術への理解を深める。(4名)