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11月25日(月)キヤノン株式会社の尾内 敏彦 先生による先端光科学講義II「テラヘルツデバイスとその応用」、ならびに、11月26日(火)〜11月28日(木)佐藤 崇広 先生、尾内 敏彦 先生による先端光科学実験実習II「テラヘルツイメージング」が開催されました。

講義では、可視光より低い周波数のテラヘルツ波を用いたイメージングのためのデバイス開発と、テラヘルツ波イメージング装置とその応用について講義いただきました。まず、テラヘルツ波発生用デバイスの構造と特徴をご紹介いただいた後、テラヘルツ波を検出するためのシステムについて解説いただきました。応用事例として、テラヘルツ分光を用いたDNAやタンパク質の同定、様々な生体化学物質や食品添加物、医薬品検査でのテラヘルツスペクトル計測による有効性についてご紹介いただきました。また、実際に開発しているワンチップ型のテラヘルツ分光計測チップについて解説いただきました。

実験実習では、講義で解説いただいたテラヘルツ分光法を実際に体験する実習を行いました。量子カスケードレーザー光源について解説いただいた後に、実際に量子カスケードレーザーに電流を流してテラヘルツ波が発生する様子を、オシロスコープで確認しました。テラヘルツ分光光学系について理解した後、テラヘルツ検出器とロックイン検出器によってテラヘルツ波が検出器上に集光されていることを確認しました。次に、様々な種類のシート状の試料の厚みに対するテラヘルツ波の吸収量を測定し、吸収係数を決定しました。また、シートに鉛含有量の違う鉛筆で表面を塗りつぶした場合の透過率の変化などを測定しました。次に、お札やプラスチック片のテラヘルツ2次元透過像を測定し、どのような応用に使えるのかについて考察しました。

本実験実習では、「先端光量子アライアンス」ならびに「東京大学工学系研究科附属光量子科学研究センター」にご支援いただき、博士課程学生の澤田亮人さん(東京大学大学院工学系研究科)にティーチングアシスタントとしてお手伝いいただきました。

写真はこちらをご覧下さい。