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5月12日(月)、電気通信大学レーザー新世代研究センター 植田 憲一教授による先端光科学講義I「楽しい研究生活:雇われてこそ能力を発見できる」、ならびに5月13日(火)、14日(水)、15日(木)、米田仁紀教授による先端光科学実験実習I「紫外レーザー製作」が開催されました。

講義では、これまでに植田先生が研究されてきた高強度レーザー、ファイバーレーザーやセラミックレーザーをはじめとした最先端の研究テーマとの出会いについてご紹介いただきました。それぞれの研究テーマについて、なぜ着想に至ったのか、上手くいかないこと、失敗したことから学んだこと、うまくいかないからこそ、その理由について考え、より深い研究となること、研究を一緒に進めてくれる人との出会い、などの重要性について、これから研究を行っていく若い学生に向け、先生の実体験を交えながらご紹介いただきました。

実験実習では、紫外レーザー製作、レーザーピンセットという2つのテーマを実習しました。紫外レーザー製作では、身の回りにある物を工作して気体レーザーである窒素レーザーを製作しました。紫外レーザー製作では、窒素が紫外領域においてレーザー発振するための放電回路、分光学的な遷移について理解したうえで、放電電荷をチャージするためのコンデンサ、放電するための電極とスパークプラグ調整を行い、それぞれ窒素レーザーの発振を挑戦しました。コンデンサーの出来や電極設定をうまく行うことによって、皆紫外レーザーパルスの発生に成功しました。レーザーピンセットでは、A. Ashkinの提案したレーザーによる微粒子のトラップについて理解した上で、レーザーによる光学系を組み立てて緑色レーザーを集光し、試料に照射しました。同時に白色光による試料の顕微鏡観察を行い、レーザーによって微小油球がトラップされる様子を観察しました。球体ではない試料についてもトラップを試み、その難しさについて実習しました。

写真はこちらをご覧下さい。