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6月30日(月)早稲田大学の大橋啓之先生による先端光科学講義I「表面プラズモンのエレクトロニクスへの応用」、ならびに、7月1日(火)〜3日(木)大橋啓之先生、ならびに日本電気株式会社半杭英二 先生、鳥屋尾 博先生による先端光科学実験実習I「近接場を操作する」が開催されました。

講義では、ステントグラスなどの硝子に金を用いて赤色に着色したことが表面プラズモンを人類が応用した起源であるということから、金属中における電子と光電場との相互作用によって誘起される様々なプラズモンと構造によってプラズモンが増強される様子について解説いただきました。また、近接場を用いた特定の物質を検知する物質センサー、光センサーなどの応用製品についてご紹介いただきました。また、テラヘルツ波やミリ波領域における光増強について解説いただきました。応用事例として、マイクロ波を用いたプレゼンスセンシングによる人や物のリアルタイム検知についてご紹介いただきました。

実験実習では、講義と連携してプレゼンスセンシングを理解するうえで基礎となる電線からの電場・磁場(電磁波)の輻射分布についてネットワークアナライザーを用いて計測を行いました。次に、金属構造体によってこの輻射分布がどのように変化するのか、そして物体をおいた場合にどういった条件において最も効率よく検出できるのか、について実習を行いました。構造体の配置などによる電磁波の分布変化を考察しながら、計測周波数における誘電体の有無によって電磁波の増強、ならびに減少がどのように変化するのかについて最適条件の探索を行い、その結果について考察しました。

本実習では、「先端光量子アライアンス」ならびに「東京大学工学系研究科附属光量子科学研究センター」にご支援いただき、博士課程学生の深堀信一さん、(東京大学大学院理学系研究科)にティーチングアシスタントとしてお手伝いいただきました。

写真はこちらをご覧下さい。