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12月8日(月)富士フイルム株式会社 谷 武晴 先生による先端光科学講義II「進化しつづけるナノフォトニクス」、ならびに、12月9日(火)〜12月11日(木) 谷 武晴 先生、安田英紀 先生、吉澤宏俊 先生による先端光科学実験実習II「SPRバイオセンサを作ってみよう」が開催されました。

講義では、近接場光からはじまり、近年バイオセンサや医療等に応用されている表面プラズモン共鳴、表面増強ラマンの近接場増強センシングについて、その原理とどのような実用化が行われているのか、解説いただきました。また、ナノメートルサイズの非常に小さなナノ構造をもつメタマテリアル材料を用いて、光増強センサーや光学フィルターなどの機能を実現する技術について、ご紹介いただきました。実際に、ナノフォトニクスを用いて実用化された遮光フィルム製品などについて解説いただきました。

実験実習では、講義と連携して表面プラズモン共鳴を応用したSPRバイオセンサを、光学系の組み立てを行い、その装置を用いた評価計測を行いました。2グループに分かれて、それぞれTAと教員の指導のもと、レーザー光源、光学系と試料セル、計測器を組み合わせて、グループメンバーと協力して計測装置の組み立てを行いました。組み上げたSPR装置を用いて、濃度の異なるアルコール試料のSPR信号を測定し、アルコールの濃度による屈折率変化を計測しました。次に、様々な日本酒を試料として屈折率測定を行い、、得られた結果と日本酒度、アルコール濃度などの資料と合わせて、測った試料がどのお酒なのか、「SPRによる利き酒」を行いました。各グループで結果について考察して発表を行い、正解とその計測結果について議論を行いました。

本実習では、「先端光量子アライアンス」ならびに「東京大学工学系研究科附属光量子科学研究センター」にご支援いただき、博士課程学生の澤田亮人さん(東京大学大学院工学系研究科)にティーチングアシスタントとしてお手伝いいただきました。

写真はこちらをご覧下さい。