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12月15日(月) 株式会社東芝 中根昌代 先生による先端光科学講義II「電力プラントにおけるレーザ応用保全検査技術」、ならびに、12月16日(火)〜18日(木) 中根昌代 先生、椎原克典 先生、廣田圭一 先生、染谷竜太 先生、久米 直人 先生による先端光科学実験実習II「光を用いた検査技術の実習」が開催されました。

講義では、原子力などの発電プラントにおけるレーザーを用いた様々な技術についてご紹介いただきました。同位体分離による燃料の分離回収、レーザーピーニングによる炉内の補修施工、レーザー超音波探針やレーザー溶接による修復、レーザープラズマ分光を用いた高感度な元素分析法について、原理と必要とされるレーザーの仕様、実際のプラント現場における応用事例を挙げながら、解説いただきました。

実験実習では、講義と連携して、レーザーピーニングによる金属の応力変化と放射線測定を行いました。レーザーピーリングでは、水中に集光したレーザーパルスがどのような作用を及ぼすのか、金属にあててその様子を確認した上で、金属試料表面に照射しました。薄い試料板の場合、ピーニング加工によって、どのような応力が加わるのか、予想するとともに、実際にピーニング加工前後の変化をポータブル型X線残留応力測定装置によって測定しました。放射線測定では、我々の生活に使われている放射線源より発生する放射線量の測定を、様々な検出器を用いて測定を行い、その計測の特徴について実習しました。

本実習では、「先端光量子アライアンス」ならびに「東京大学工学系研究科附属光量子科学研究センター」にご支援いただき、博士課程学生の齋藤貴宏さん(東京大学大学院工学系研究科)にティーチングアシスタントとしてお手伝いいただきました。

本実習では、パルステック工業株式会社のご厚意により、ポータブル型X線残留応力測定装置μ-X360nをお借りしてレーザーピーリングによる金属試料の残留応力の評価を行いました。この場を借りて御礼申し上げます。

写真はこちらをご覧下さい。