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5月18日(月)、株式会社ニコン 森 孝司 先生による先端光科学講義I「光学産業における光学技術」、5月20日(水)、21日(木)、大瀧達朗 先生、森 孝司 先生、 大内由美子 先生、竹中修二先生による先端光科学実験実習I「レンズ設計・基礎から実戦まで 」が開催されました。

講義では、幾何光学における光学系の定義、光線や波面、像面や収差といった言葉の意味についてまずご説明いただき、光線追跡に必要なレンズの公式、スネルの法則、倍率の定義や、理想的な結像とのずれを生むさまざまな収差について、ザイデルの5収差と色収差、絞りの意味などについて解説いただきました。次に、デジタルカメラのレンズやイメージセンサ、また一眼レフカメラとスマートフォンとのカメラの違いについて、さまざまな顕微観察による超解像技術について、また半導体露光装置に生かされている光学技術について、応用事例を挙げながらご説明いただきました。

実験実習では、光学設計に必要な幾何光学、波動光学の要素や用語について解説いただいた後、光学設計ソフトを用いて単レンズの結像性能をシミュレーションし、収差図などの性能評価法を学習しました。次に、凹レンズと凸レンズを組み合わせたダブレットレンズについてシミュレーションを行い、色収差などに与える影響について実際に計算してその変化を確かめました。最後に、白色光(多色)Modulation transfer functionを評価基準として、三枚組もしくは四枚組カメラレンズの設計を行い、シミュレーション結果について各自発表を行い、ニコンの担当の方に講評をいただきました。

本実習では、「先端光量子アライアンス」ならびに「東京大学工学系研究科附属光量子科学研究センター」にご支援いただき、博士課程学生の小林博文さん(理学系研究科)、武井良憲さん(工学系研究科)にティーチングアシスタントとしてお手伝いいただきました。

写真はこちらをご覧下さい。