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6月29日(月) 東京大学大学院工学系研究科附属光量子科学研究センター 小芦雅斗 教授による先端光科学講義I 「光の量子性と光子計数法」、6月30日(火)〜7月2日(木) 吉岡孝高 先生、小西邦昭 先生、森田悠介先生による先端光科学実験実習I 「光子相関計数法とその応用」が開催されました。

講義では、まず1900年台初頭のプランクの輻射則とアインシュタイン光量子仮説、光電効果発見などがもたらした光についての概念と、調和振動子を用いた電磁場の取り扱いに光子がとびとびのエネルギー値しか持たないという量子論の導入について解説いただきました。それと関連して、光の「波動性」と「粒子性」について、実験事実をご紹介いただきながら説明いただきました。次に、光の量子性を評価するために必要な、光子統計と光子計数法による2次の相関測定法についてご紹介いただき、古典的な光とアンチバンチングなど非古典的な光の場合の計測結果について解説いただきました。

実験実習では、講義と関連して、光子計数法による2次の相関計測法であるHanbury Brown-Twiss(HBT)干渉測定を行いました。2つのグループに分かれて講師とTAの指導のもとHBT干渉計を組み立て、光学系を調整してTime-to-Amplitude Converter:TACやMulti CHannel Analyzer: MCAなどの計測機器を用いて、強度揺らぎのある擬似古典光源とレーザー光源について、光子相関計測を行いました。計測結果を比較して、光源違いとその効果について考察を行いました。

本実習では、「先端光量子アライアンス」ならびに「東京大学工学系研究科附属光量子科学研究センター」にご支援いただき、博士課程学生の鈴木博祐さん(理学系研究科)、齋藤貴宏さん、橋本洋輔さん、久富隆佑さん(工学系研究科)にティーチングアシスタントとしてお手伝いいただきました。

写真はこちらをご覧下さい。