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6月27日(月),昭和オプトロニクス株式会社 角谷 実 先生による先端光科学講義I 「レーザダイオード(LD)励起固体レーザーの設計」,6月28日(火)〜30日(木)角谷 実 先生,小原健治先生による先端光科学実験実習I「レーザーの時間応答制御と波長制御」が開催されました.

講義では,固体レーザーの動作原理について,1064 nmと532 nmのレーザーを例に,レーザー結晶の性質,反転分布の生成や二倍波発生など,レーザー発振に関わる光学系や考慮すべき事項について, 解説いただきました.LD励起レーザーについて,レーザーを作る上で必要な共振器設計,温度や電流に対する出力特性について,実際に例を示しながらご紹介いただきました. また,レーザーの波長制御や高次空間モードによる影響,レーザー動作時に動的特性などについて詳しく解説いただきました.

実験実習では,LD励起の固体レーザーの時間応答の測定と,半導体レーザーの波長制御実験を行いました.LD励起の固体レーザーの時間応答実験では,まずLDドライバ,オシロスコープやファンクションジェネレータなど 測定機器の扱いに慣れた後,CW発振しているレーザーの共振器内に設置された二倍波結晶の温度最適化を行いました.次に,レーザーの励起LDを様々な周波数で外部変調して,フォトダイオードによって得られた信号の 時間波形を観測し,その原因について考察しました.また,高速変調した場合にLDの設定電流値を変化させ,その波形の変化について観測し,その原因について考察しました.半導体レーザーの波長制御実験では, 青色半導体レーザー共振器内にプリズムと光偏向器を挿入して,偏向器を掃引した場合に波長がどのように変化したか,その様子を観察しました.また,出力光をエタロンに導入し,干渉縞の様子が波長の変化とともに どのように変化するか観察し,その原因について考察しました.

本実験実習では,先端光科学アライアンス「APSA」,工学系研究科附属光量子科学研究センターのご支援により,工学系研究科精密工学専攻の久米大将 さんにティーチングアシスタントとしてご協力いただきました.