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7月11日(月),シグマ光機株式会社 多幡能徳 先生,野崎喜敬 先生,北 和門 先生,小松重彦 先生による先端光科学講義I 「ハイテクを支えるものづくり」,7月12日(火)〜14日(木)多幡能徳,野崎喜敬 先生,北 和門 先生,小松重彦 先生による先端光科学実験実習I「@ 光学素子の取り扱い方及び製造に必要な基礎技術の実習 A 光学応用システムの構築実習及び光学素子の評価」が開催されました.

講義では,光学素子のコーティング技術や基板表面研磨技術,メカニカル動作技術が組み合わされて作られるレンズ,ミラーや光学マウント,ステージなどについて,その技術によってどういった性能の違いがあるのか 講義いただきました.ミラーマウントとステージの種類や動作方式の違いによって,実際の研究や製品に要求される性能の違いなど,具体例をあげながら解説いただきました.これらの技術が大型干渉計実験などの最先端の 研究やレーザー加工機など産業界の研究開発を支えていることを解説いただきました.

実験実習では,@Michelson干渉計を調整して光学平面の表面精度を観測しました.He-Neレーザーの出力を空間フィルターを調整してTEM00空間モードとしたうえで,ビームスプリッタに導入し,二つのビームを ビームスプリッタ上で重ね合わせるよう調整し,ビームの空間干渉縞を探しました.3つの試料光学素子について,干渉縞を3本として測定することでそれぞれ表面精度をその歪み量から推定しました. 試料光学素子を光学マウントへ設置する方法などによって,光学素子の表面形状が波長の程度歪んだ結果,反射波面が大きく影響を受けることを実際に体験しました.
A光学部品の研磨では,光学製品の製造過程において必要な,研磨や面精度測定,キズの検査,石英基板やコートされた光学素子の拭きの作業を実際に体験しました.目視による石英基板表面のキズの評価方法と 拭きによる埃の除去,光学平面原器を用いたニュートンリングによる表面精度の測定を実習した後,試料基板を5分間研磨し,基板表面がどのように変化したか,評価をしました.

本実験実習では,先端光科学アライアンス「APSA」,工学系研究科附属光量子科学研究センターのご支援により,理学系研究科化学専攻の村松 悟 さんにティーチングアシスタントとしてご協力いただきました.