2018年1月22日（月）古河電気工業株式会社　高坂繁弘 先生による先端光科学講義II「光ファイバとその応用技術」 と1月23日(火)〜25日(木) 高坂繁弘 先生，忠隈昌輝 先生 による 先端光科学実験実習II「光ファイバの基本測定と増幅・非線形応用」が開催されました． 講義では，情報通信インフラストラクチャーを支える光ファイバー通信について講義いただきました．光ファイバー通信の基礎となる光ファイバーと増幅器について 解説いただきました．また，光通信網に使用する光ファイバーについて，製造や検査方法について，損失や分散といった物理特性について解説いただきました． 更に，通信用信号伝達のため光通信網に使用されているエルビウム天下ファイバー増幅器やラマン増幅器，非線形効果を用いた光パラメトリック増幅器について 解説いただきました． 実験実習では，3つのグループに分かれて3つの実験を行いました．�@光ファイバの曲げによる伝播スペクトルの変化を測定し，シングルモード伝播する ための最小曲げ半径やスペクトル依存性について理解しました．また，同種，異種ファイバー融着による接続損失の評価などを行いました．�Aピコ秒パルス が伝播するファイバーに，高非線形ファイバーと分散補償ファイバーを接続して，スペクトルの広帯域化の様子とそれに対応してパルス時間幅が狭くなる 様子を観察しました．�Bエルビウム天下ファイバー増幅器の増幅特性について，励起パワー，励起方向，入力レーザー強度，波長などを変化させて，ゲインや ノイズがどのように変化するのかを測定したうえで，その様子について考察しました． 本実験実習では，先端光科学アライアンス「APSA」，工学系研究科附属光量子科学研究センターのご支援により， 工学系研究科物理工学専攻 恩河 大 さん，理学系研究科物理学専攻 鈴木博祐 さんにティーチングアシスタントとしてご協力いただきました． 2018 Janyary22 〜 January25 古河電気工業株式会社 講義・実験実習風景